●特殊耐熱繊維で優れた耐熱性

耐熱難燃クロスはPBO繊維と特殊耐熱繊維を混紡したクロスです。

PBO繊維は、

有機系繊維の中で最高レベルの引張強度・弾性率をもつ繊維で、

防弾チョッキ、コンクリート補強材など幅広く使用されています。

パラ系アラミド繊維と比べ、２倍の強度を持ち、

１００℃高い分解温度を示します。（分解温度　６５０℃）

特殊耐熱繊維は無機繊維で不燃ですが、

屈折強度が低く繊維が折れやすいという欠点を

PBO繊維を混ぜることで改善しました。

耐熱難燃フェルト(PBO・耐熱繊維の混紡品)や

耐熱難燃テープ(PBO・耐熱繊維の混紡品)もあります。

 ●LOI値68のPBO繊維、強度のある難燃性素材

PBOは有機繊維の中でLOI値が68と最も高い繊維です。

LOI値とは：

限界酸素指数のことで、

窒素と酸素の混合気体中で

物質が燃え続けるために必要な最小の酸素量のことです。

LOI値が高いほど燃えにくく、

低いほど燃えやすいことになります。

空気中の酸素濃度は約21％です。

一般的にLOI値が26以上が難燃性と言われています。